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2013-04-04

例えば、この写真

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椿の横の、釣鐘型の可憐な花。
「貝母(バイモ)」、ユリ科の植物です。
藍布の玄関先で、春風に揺れています。
らんぷ店主が植えたものではなく、以前からありました。
格別珍しい花ではないようですし、あ、ウチにもあるよと言う方もいらっしゃるかも。

実はコレ、立派な生薬です。
花の部分ではなく、地下の鱗茎の部分を使います。
肺を潤し、粘っこい痰の絡んだ咳などに効きます。
「神農本草経」という、中国最古の(ということは自動的に世界最古の)薬学書、と言われる書物に既にその名が載っているぐらい、薬としての経歴(?って言うんかな)は長いのです。

漢方薬と言えば高麗人参や霊芝など、珍しくて手に入りにくいモノを思い浮かべる方も多いでしょうが、
意外と身近な草木が、役に立つ薬でもあったりします。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」

以前にももしかしたらお話したかも知れませんが、「芍薬」の根、「牡丹」の樹皮、「百合」の根、全て生薬の原料です。
芍薬も牡丹も婦人科系の漢方薬に処方されることが多いので、こんな歌が出来たのかな?なんて思ったりします。

全くの自己満足なのですが、藍布の店内の壁の間接照明、4箇所あってそれぞれ違う植物の絵を描いています。
蓮、桃の実、芍薬、牡丹。
蓮の実、桃の種の核、いずれもやっぱり生薬の原料。

身近な植物の効能を探り当てた昔のひとの智慧というのも凄いですが、身近にあったればこそ、こんなふうに役立つと気付いたのでしょうし、また現代の世まで絶滅させずに保ってこられたのかとも思います。

春爛漫、藍布のあるきたまちの家々は、皆さん、庭先や玄関先で植え込みや植木鉢の様々なお花を丹精してらっしゃいます。
この時期、ヨソさんのお庭を眺めつつ歩くのも実に気分がいい。
煎じて飲まずとも、草木のパワーを分けていただいているように感じます。

春は「肝」の気がヒートアップしやすく、また卒業入学入社引越し、人生の色々な変わり目で知らぬ間に緊張を強いられる時期でもあります。
ゆったりまったりした散歩の時間を少しでも取ってみること、これもまた効果的な季節の養生法かと。




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プロフィール

らんぷ店主

Author:らんぷ店主
アジアのお母さんの味に東洋医学のエスプリを混ぜた、アジア薬膳料理屋を奈良きたまちの古民家で展開。
「あじあの薬膳おばんざい 藍布(らんぷ)」
火曜・水曜定休
奈良市法蓮町1232
℡ 0742-27-1027

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