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2012-07-13

お手軽サムゲタン

samgetan.jpg

九州地方は深刻な豪雨続きのようで、それに比べれば大阪は降る降るといいながらたいしたことも無く、また強い陽射しが照り付けているわけでもないのですが、とにかく凄い湿気です。
空気がゼラチン状になって体にまとわりついてくるみたいな気分です。

漢方ではこういう時期の気候が健康に害を及ぼすことを「湿邪」と表現するのですが、いやほんと上手いこと表現するなあ、漢民族は。
まさに邪気を感じますもん。

さて湿邪を追い払うには、豆や瓜類、トウモロコシなんかがおススメなわけですが、それと同時に湿気を嫌う脾(消化機能)を助け、免疫力を司る「気」を補うことも大切です。
で、韓国の夏バテ防止伝統食、サムゲタン。
漢字で参鶏湯と書きます。
参は高麗人参、湯はスープのこと。
高麗人参は「大補元気」と表現されるように、気を補う働きを持つ代表的な生薬です。
鶏肉も気を補う働きを持つ食材のトップバッターでして、丸鶏のスープなどはそれだけで、老若男女誰にでも合う、いつでも飲めて穏やかに体力をつける薬膳料理なのです。

と言うわけでこの薬食両方の補気素材をメインに据えたサムゲタンが夏バテ防止にピッタリなのもむべなるかな。
けど、丸ごとの鶏を用意してそこにもち米やら栗やら詰め込んでぐつぐつ煮る…と言うこと自体、なかなかに気力が要りそう。めんど臭そう。

で、らんぷ店主は手羽元と、脾胃を助ける働きのある砂肝も加えてお手軽に作ってしまいます。
高麗人参は煎じ薬を扱う漢方薬局で聞いてみてください。
確かに高価な生薬ですが、たまにスープ作るのに20グラムかそこら買うぶんには、変わったスパイス使うようなもんです。
或いは、韓国食材か中国食材を扱う店なら置いているかもしれません。

材料は
鶏手羽元5~6本
砂肝3~4個
千切りの生姜・にんにく適宜
高麗人参(生薬用の刻んで乾燥させたもの)小さじ1
ナツメ(乾燥)3~4個

以上を鍋に入れ、たっぷりの水を加えてフタして火にかけます。
沸いてきたら弱火にして、煮込みます。
肉に火が通って柔らかくなってきたら、塩少々で味付けします。

これだけです。
骨離れよく煮るには多少時間がかかりますが、ずっと火をつけっ放しではなく、今の時期ならフタして暫く放置しててもその間に余熱である程度煮えます。
15分煮たら火を消して、1時間置いたらまた火にかけて、という感じにするとキッチンも暑くなりませんし省エネにもなります。

ポイントといえばこの肉を柔らかく煮ることと、味付けの塩は控えめでということ。
さっぱりしながらも意外に濃厚なダシが出ますから、あまりしっかり味付けしなくても良いのです。

そう言えば韓国にはサムゲタン専門店があって、ほんまにフードメニュウはサムゲタンしかないのですが、そういうところで食べるサムゲタンというのは「え、塩入ってるの?」というぐらい薄味でした。
塩分としては薄いけれども、鶏肉自体の味の力強さみたいなものがあって、決して物足りなくはない。
で、よく見ると卓上に岩塩の入った小皿が置いてあるので、好みに応じてそれを肉につけて食べたり、後半は、これも当然のように置いてあるキムチを投入して赤いスープにして食べたり、各自カスタマイズ可能なのでした。

夏バテ防止といいましたが、もう既に半ばバテちゃって、肉の塊なんか食べる気しないよーー、というときは、このスープだけでも充分滋養があります。
鍋にドンと一杯作っておいて、食べるたびにしっかり火を通せば翌日、翌々日も大丈夫。
キャベツや白菜やその辺にある野菜を入れたり、最後は雑炊にでもして飲みきってしまってください。













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プロフィール

らんぷ店主

Author:らんぷ店主
アジアのお母さんの味に東洋医学のエスプリを混ぜた、アジア薬膳料理屋を奈良きたまちの古民家で展開。
「あじあの薬膳おばんざい 藍布(らんぷ)」
火曜・水曜定休
奈良市法蓮町1232
℡ 0742-27-1027

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