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2012-07-01

半夏とタコ

半夏生(ハンゲショウ)という言葉をこのところ何回か天気予報で耳にしました。
ちょっと気になったので調べてみたら、夏至から数えて11日目(7月1日か2日ごろ)から七夕ぐらいまでの時期を言い、このころまでに田植えを終えておけとか、この時期に地方によってタコを食べたりサバを食べたりうどんや小麦で作った餅を食べたりする風習があるとか。

何が気になったかと言うと「半夏(ハンゲ)」です。
これ、生薬としてはポピュラーなもので、体の中の水はけを良くする、澱んでいる余計な水分を捌いてめまいや胃腸障害を改善したり、カラダだけでなく気分が重だるいのにも働きかけるものです。
半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)とか抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ…呪文みたいですね:笑)とか、漢方薬の名前にもなっています。

昔は農作業の傍ら、この半夏の根を取ってきて薬問屋に売っていたとかで、大事な副収入のひとつだったのかもしれません。

まあ、漢方薬飲むか勉強するかしない限りこの半夏にお目にかかることはないのですが、タコとかうどんとか「半夏生に食べるもの」と言う言い伝えは面白いな、と。

小麦って薬膳では夏の養生に適した食べ物なのですね。
だからうどんとか、小麦の餅なんてまさに夏の薬膳メニュウそのものなのです。

タコはと言うと漢方の世界ではイカほどポピュラーではないのですが、性質としては平~涼(つまり、どちらかと言うと熱を冷ます)、気と血を補い産後の母乳不足や体力快復に良いとされます。

利尿効果のあるきゅうりと酢のものにした「タコキュウ」なんてまさに日本の夏にピッタリですが、「土用の丑は鰻」みたいに「半夏生の今夜はタコキュウ」といってもそれだけじゃ困るんで、なにかないかなあ、タコ。

メインディッシュとして思いつくのは韓国の「ナクチポックム」タコの辛ーーい炒め物です。
メインていうか、韓国人ならソジュ(焼酎)のアテにするんでしょうが。
現地でもかなり「辛いものメニュウ」のランキング上位に上がるものです。

中国やタイヤヴェトナムだと…、ほんと、イカの炒め物やサラダ(和え物)って沢山あるんだけど、タコ、あんまり思いつかないですね。

せっかくなので、ぼちぼち調べてみます。
が、それでは今日明日あたりの献立には間に合わない。
メインは張れないかもしれないけど、週末の晩ご飯にサクッと作ってテーブルに出せる一皿、思いつきでひとつ。
茹でダコ、キュウリを1㎝角に切り、これも旬のトウモロコシを茹でて実をこそげ取り、お好きなドレッシングで和えて、レタス敷いた大皿にこんもり盛ってください。
コロコロして彩りも華やかで、梅雨の最中の食卓にちょっと晴れ間が射すかも。

ドレッシングは勿論、お好みですが、例えば

1)藍布ゴハンの定番:スイートチリソースベースにナンプラーとレモン果汁をプラスして
2)ビールのアテにしたい方は:カレー粉+マヨネーズ+黒胡椒きかせて
3)特にアジア風じゃなくて良いのでシンプルに:オリーブオイル+酢+塩コショウ
4)庭やベランダでハーブを育ててるご家庭なら(3)に青じそやバジルのみじん切りを加えると尚良し。

このタコを食べる風習は主に関西のものなのだそうですが、これは大阪人のタコ焼き好きと何か関係があるのでしょうか、とふと思うらんぷ店主でした。
タコ焼きもいちおう素材的には「夏の養生にピッタリ」ですけどね…。








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プロフィール

らんぷ店主

Author:らんぷ店主
アジアのお母さんの味に東洋医学のエスプリを混ぜた、アジア薬膳料理屋を奈良きたまちの古民家で展開。
「あじあの薬膳おばんざい 藍布(らんぷ)」
火曜・水曜定休
奈良市法蓮町1232
℡ 0742-27-1027

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