2011-04-29
解毒のデザート~4月「いちにち藍布」より

なんとびっくり、4月が明日で終わってしまいます!
だから何って話ですが…。
えーと、3月の「いちにち藍布」、ようやくデザートのお話です。
「緑豆のおしるこ」。
これはどちらかというと、本来は今からの季節に合うデザートです。
緑豆には清熱・解毒作用があるので、蒸し暑い夏にぴったりの食材なのですが、今回は3月の震災・原発事故の絡みで、「体内の毒素を排出させる」ものとして、急遽、元々考えていた春の養生のためのデザートと差し替えました。
こちらは4月にお出ししたので、追ってまたお話しますね。
緑豆は前にも記事で取上げているので話が重なりますが、アジアでは広く使われています。
お粥にしたり、カレーにしたり、こんな風にデザートにしたり。
日本では豆そのものを使うことはあまりないですが、緑豆もやし、緑豆春雨はお馴染みですね。
皮付きのものは濃い緑色をしていますが、皮を剥いたものは意外に鮮やかな黄色です。
皮無しのものを餡にして、白玉団子の中身にしたものをヴェトナムの甘味処なんかで食べられます。
あと意外に日本ではあまり知られていないんですが、韓国に行くと緑豆を粉に挽いたもので作ったチヂミがあります。
写真のお汁粉は、緑豆を数時間水に漬けてから豆が少しつぶれるまで煮て、黒砂糖で甘味をつけました。
なのでちょっとカーキ色です。
清熱作用があるということは「冷やす」食材なので、冷え性の方とか、または今回のようにあまり暑くない時期に食べるときは、温かい状態で。
夏の本格的にムシムシ暑いときでしたら、冷蔵庫で冷やして「冷やし汁粉」としても良いと思います。
このまま食べてもシンプルな美味しさですが、少しココナツミルクをかけるとよりアジア~ンな南国的まろやかさが加わります。
タイ人はこのココナツミルクに隠し味として(隠しきれていない)塩を入れますが、そこはまあお好みで。
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