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2012-05-08

お赤飯がメデタイ理由

冬の間は黒い食材を意識して水煮にした黒大豆や黒すりゴマを入れたゴハンを良く炊いていたのですが、最近ふと思いついて小豆を入れてみました。
もち米ならお赤飯になるところですが、小豆ご飯ですね。

小豆は水につけておく必要が無いので、大豆のように前の晩から段取っておかなくても大丈夫です。
最近は、お赤飯用の甘くない水煮小豆も出ているそうで、乾物を扱うのは億劫、というひとはそういうのを利用してみてもいいと思います。

米一合に対し小豆大さじ1の割合で。
小豆の煮汁も加えて水加減します。
らんぷ店主はこのところ5分づき米を食べているので、それで炊いてみたところ、面白い色になりました。
ちょっと地味目のサーモンピンクと言いますか。
今度炊いたら写真撮っておきますが、この色は上手く出るかなあ。
皆さんの想像力にお任せした方が楽しいかもしれません。

小豆の漢方的効能は、「強い利尿作用があるので、むくみ全般によく、炎症を鎮め毒素を分解して膿を出すので吹き出物・腫れ物に良い。膀胱炎、母乳不足に使う」などとあります。
解毒作用なら同じ豆類でも緑豆の方が効力が強いそうですが、小豆は体を冷やさない(平性)ので、「冷え性だけどむくむ」ひとも安心して摂ることができます。
因みに「もち米使ってお赤飯」なら、もち米で体が温まるのでなお良し。
あ、でも逆に体が火照ったり吹き出物の出やすい体質のひとは、もち米は控えたほうが良いケースもあります。
そんな時はやっぱり平性のうるち米を使った「小豆ご飯」で。

今でこそ贅沢な食材でもなんでもないように思うけれど、「お赤飯」て、めでたいことの象徴でもありますよね。
昔はもち米も小豆も「ごちそう食材」だったのだろうし、そして、栄養分析はできなくても経験上、こんな風に体に良い、ということが判っていたからこそ、結婚や長寿を祝う席に用意されたのではないでしょうか。

韓国の伝統行事にも、小豆を使った餅を用意するそうで、「小豆の赤い色が魔除けになる」と言う教えがあるのだと聞いたことがあります。
病魔の邪気を払い除けて健康に過ごせる、と言う気持ちがこめられていたのかなと勝手に解釈しています。

あー。
冒頭に何気なく「ふと思いついて小豆ご飯」と書きましたが、そう言えば思い出しました。

昔、ソウルの食堂でサバ煮付け定食頼んだら、小豆の混ざったゴハンが出てきたのでした。
「ああ、豆ご飯て小豆でも出来るんだ」と思いつつ、その時は主役のピリ辛&甘辛なコクのあるサバ煮に気を取られていましたっけ。

らんぷ店主が料理するとき、こんな感じで記憶の底に一度沈んだ味が無意識によみがえって調理の手に影響を及ぼすことが多々あります。
自分で思いついた、などと言って(自分でもそう思って)いるものも実は、アジアの各地で教わった味、なのかもしれません。










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プロフィール

らんぷ店主

Author:らんぷ店主
アジアのお母さんの味に東洋医学のエスプリを混ぜた、アジア薬膳料理屋を奈良きたまちの古民家で展開。
「あじあの薬膳おばんざい 藍布(らんぷ)」
火曜・水曜定休
奈良市法蓮町1232
℡ 0742-27-1027

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