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2012-02-16

悲憂の臓腑のためのスープ

kimchimayo.jpg

いつになくエリック・サティのピアノ曲みたいなタイトルですね。
惜しむらくは写真がサティとむちゃくちゃかけ離れているといいますか(爆

1月の「ゆったりお食事会~アジアの薬膳でメンタルヘルスケア」と言う企画で、お食事を楽しんでいただいた後に、漢方的視点からのメンタルヘルスについてちょっぴりお話しました。

よく心と体はつながっている、と言いますよね。
そしてそれに異論を唱えるひともあまりいない。
だけどそれはあくまで自分自身がまあそこそこ健康なときのことで、いざ当事者となったときにはなかなかそれを認めることがむずかしかったりする(それまでの生活で特にストレスなどの自覚が無かった場合に)、というようなことを最近ある本で読みまして、う~ん、そうかも!自分だったらそうかも!と思ってしまいました。
何を隠そう(隠すほどのネタではない)らんぷ店主は「ストレスの自覚能力が極めて低い」のではないかと、最近ぼんやりながら気付いたからなのです。
それまでは、いい気なもので自分はストレスに対する耐性が高いというか、ストレッサーがあってもいまいち鈍感なんで気付かずにやりすごしてきた、ぐらいに思ってました。

それでも、そういう自覚している「顕在意識」の部分ではなく、当人も気付かない深層の部分でのいわゆる「潜在意識」のところで蓄積されたストレスがあるときマグマのように噴火する→身に覚えの無い体調不良、と言うことが起こりうるのだということに思い至ったのは、やはりというか意外にというべきか判りませんが、漢方理論の基本のひとつ、「五臓と七情」からでした。

漢方理論のベースとなっている五行学は、世の中の全てのものを5つのカテゴリーに分類します。
人間の臓腑も、感情も。
五臓は「肝・心・脾・肺・腎」、感情は「怒・喜・思・悲及び憂・恐及び驚」の七つなんですが、
怒は肝、喜は心、思は脾、悲と憂は肺、恐と驚は腎と同じカテゴリーに属します。
今ここで七つの感情のひとつひとつをご説明すると冗長で退屈になっちゃうんで省略しますが、まあ漢字のイメージで捉えてください(こういうとき、漢字文明を共有できるって便利ですね)。

本日のポイントは、心と体はつながって云々以前に、臓腑と感情は5つのクラスに分けられ、同級生同士は密接に関係しているのだ、という点。
「怒」の感情が強すぎると「肝」の働きが悪くなり、「悲」の感情が強すぎると「肺」が傷つく。
逆もまたしかりで、生活習慣その他の原因により「肝」が正常に働かなくなると「怒」の感情が増幅する、「肺」が弱くなると「悲」の感情が強くなる、と言うことも起こり得る、と漢方では考えます。

色も五行のクラス分けが出来ました。
青・赤・黄・白・黒。
秘密戦隊ゴレンジャーと若干色違いですけど(爆
4つ目の白、これは肺や悲・憂と同じクラスです。

白いものばかりでスープを作ってみました。
大根、白菜、レンコン、長芋、豆乳、仕上げにすりゴマ。
温め効果を上げるためににんにくを少し入れ、野菜ばかりなので味付けに少し動物性のコクを持たそうとナンプラーを使いました(薄口醤油よりも塩分が濃く色が薄いので、スープに色は殆どつきません)。
日本の冬野菜で作るミネストローネと言う感じでしょうか。

面白いことにこれらの野菜や豆乳、白ゴマ、みんな「肺を潤しその働きを助ける」食材なのです。

ごはん少し入れてリゾット風にしてもいいですね。
アツアツをゆっくりふうふう言いながら食べたら、喉のイガイガや空咳や乾燥肌のお悩みと共にメランコリックな気分も少し解消するのではないでしょうか。











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プロフィール

らんぷ店主

Author:らんぷ店主
アジアのお母さんの味に東洋医学のエスプリを混ぜた、アジア薬膳料理屋を奈良きたまちの古民家で展開。
「あじあの薬膳おばんざい 藍布(らんぷ)」
火曜・水曜定休
奈良市法蓮町1232
℡ 0742-27-1027

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