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2012-02-01

そもそも薬膳とは…

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「薬膳」と言う言葉自体は、健康志向が強まる昨今、それなりにメジャーになりつつありますが、そもそもどんなものを薬膳料理と言うのでしょう?

らんぷ店主の理解しているところでは、漢方理論(または漢方の大本になっている中国伝統医学や東洋医学)をベースに考えられた、食べるひとの体質や体調に合わせた食材・調理法による料理、ということです。
高麗人参やクコの実や松の実などの「漢方っぽい」アイテムを使わなくともその理論に則っていれば薬膳といえるし、漢方理論を無視して漫然とそれらを入れても薬膳にはならない、ということ。

例えそれが「今日は買い物に行けなくって、冷蔵庫の残りもんで作っちゃった」というような、写真のシチュウであっても、考えようによっては立派な薬膳料理です。

具体的に説明いたしますと…

これは、豚肉と白菜の豆乳シチュウです。

その日、らんぷ店主んちのキッチンにあったのは冷蔵庫のフリーザーに豚コマギレ、冷蔵室に使いかけの豆乳、野菜かごに白菜。
因みににんにくと生姜はほぼ常備しています。

鍋に粗みじん切りのにんにく、ざくぎりの白菜、豚コマギレ肉を段々になるよう、重ねます。水を鍋の半分ぐらい深さまで加えてフタして煮ます。
グツグツ煮込んで豚肉に火が通り、白菜もしんなり透き通ってきたら、豆乳を加えて吹き零れないように注意しながら加熱し、塩で調味して出来上がり。

…と、これだけ書くと「給料日前の冷蔵庫お片づけ料理」ですが、もしもこの時らんぷ店主が、
「なんとなく疲労がたまっているのかお肌が乾燥気味なのが気になるな~季節柄、喉や鼻などの器官も渇き気味だし。じゃあ、気を補って体を潤すものを食べよう。冷え性だから体を温める調理法で。」
と思って作ってたとしたら、これが漢方理論に則った薬膳、ということになるのです。

1月の「ゆったりお食事会」で以下のような話をしました。

『冷え性に悩む女性は最近とても多いけど、そういうひとに朝ごはんのメニュウを訊くと「パンとヨーグルト」と言うパターンが意外と多い。実はどちらも、体を冷やす食べ物。気を補う働きもあまり期待できない。できれば、米を取り入れて欲しい。パン食をゴハンに変えるのはなかなか難しいかもしれないが、パックの切り餅ならトースターで焼けるし簡単、と言う話を冷え性の友人にしたらそのひとは早速「朝ごはんに餅」を実行し、気に入っているそう。』

後日、お食事会の参加者からいただいた感想のひとつに、こんな内容のものがありました。

曰く、自分も朝はパンとヨーグルトでそのどちらも好きなのだけれど、お話を聞いて、そう言えばお正月のお餅が冷凍してあるし、時々はお餅の朝食にしてみようと思います、と。

このお話の何が嬉しかったかと言うと、その方のお家にあるお餅で、いきなり毎日ではなくまずは時々と言う、ご自分の生活に無理が無い形で取り入れようと考えてくださったことです。
因みに上記の冷え性の友人も「たまたま買い置きがあったので、らんぷさんからメール貰った翌日から朝お餅」と言う経緯だったとか。

今はすっかり米っ子ならんぷ店主も元は「朝はパン派。こんがりトーストにバター、たっぷりの紅茶にミルク、卵料理とフルーツ。」だったのですが、その変化の経緯も実を言えば「単なる成り行き」…。
ひとさまに偉そうに言えたもんじゃございません(汗







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プロフィール

らんぷ店主

Author:らんぷ店主
アジアのお母さんの味に東洋医学のエスプリを混ぜた、アジア薬膳料理屋を奈良きたまちの古民家で展開。
「あじあの薬膳おばんざい 藍布(らんぷ)」
火曜・水曜定休
奈良市法蓮町1232
℡ 0742-27-1027

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