FC2ブログ
2011-11-11

思い出の藍布

今日の話には美味しいレシピも笑える旅行ネタも出てきません。
書いてみないと判りませんが、オチがなかったらごめんなさい。

先日、親しい友人と話をしていて、ずいぶん懐かしい名前を聞きました。
某欧州出身のでっかいおっちゃん(いや、当時はそこそこ若かったと思うけどなんせ印象が「でっかいおっちゃん」)の名前でした。

おっちゃ…、いや、仮にX氏としておきますか、タテにもヨコにも大きな体を迷彩服に押し込んで「オレな、○○国の空軍におってん。」と挨拶代わりにのたまってのしのし歩く御仁でした。
ちょっと頭に血が上りやすく、何かと言うと「オマエやるか外へ出ろ」と言う台詞が口をついて出てくるのがたまに瑕でしたが(←あ、言葉の使い方違う?)。

谷町の藍布を開店するとき、店内のカウンターのペンキ塗りを知人友人に手伝って貰うことになり、「ボランティア大大募集」をかけていたら、X氏が「オレやるでー。ペンキ塗り得意やでー。」と。
またまた調子のいいことを、と思ったら、真面目な顔して「神戸で1年間、土方やっててん。」

作業は2日ほどかけて、カウンターに天然塗料を2度塗りし、床にワックスをかけたり、壁にアジアの文字でメッセージを入れて貰ったり。
X氏もさすが塗料の扱いは手馴れていて、奥の小部屋と入り口横に置く小さいイスの座面の板まできれいに塗ってくれました。
因みにこのイス、内装の職人さんが他所の蕎麦屋さんか何かの店で不要になったイスを持って来てくれたもので、古い座面を剥ぎ取って板をつけてくれていたリサイクル品です。
別の現場で出た端材などを持って来ては「これ使うんやったらタダやで」と、手間賃は上乗せせず店に合うように加工してくれる職人さんたちでした。

学生時代の友人や従姉妹たちや、藍布の初代バイトスタッフも「開業前はお給料いいですよ」と手伝いを申し出てくれました。
そうそう、このバイト嬢は当時、サッカーの欧州リーグのあるチームのサポーターで、それがX氏出身地のチームを打ち負かした伝説的な試合があったそうで、雑談でそのチーム名が出るや「ナニ、オマエは○○のファンやな?!敵やー!殺したるう!」と狭い店内を追い掛け回してました。
数年経ってもそのバイトちゃんは「いやー、あのとき私ホンマにXさんに殺されるかと思いましたよう。」と言ってたものです。

お昼ごはん代わりのマクドのハンバーガーが、その日の皆さんの「バイト代」でした。

友人との会話でX氏を思い出し、そして12年前の6月のあの日を思い出しました。

店のペンキ塗りは一つのエピソードですが、その前後も、色々なことを、色々なひとに教えられ助けられて、その年の七夕にオープンしたのです。


ずうっと、藍布は多くのひとに支えていただいていたと思っていたのですが、それだけではない、「つくって」いただいたんだなあと、今更のように思いました。


スポンサーサイト



プロフィール

らんぷ店主

Author:らんぷ店主
アジアのお母さんの味に東洋医学のエスプリを混ぜた、アジア薬膳料理屋を奈良きたまちの古民家で展開。
「あじあの薬膳おばんざい 藍布(らんぷ)」
火曜・水曜定休
奈良市法蓮町1232
℡ 0742-27-1027

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ