2017-07-30

香港旅行記:3

7月10日~13日の香港への漢方研修&胃袋旅行記第三弾です。

中国や中華圏の食文化にしっかり根付いているのが、薬食同源という漢方(中医学)の教えですが、
中でも広東省や香港には、体調に合わせた薬効のある食材・食薬をじっくり煮込んだスープを常食する、
薬膳スープ文化とも言うべき習慣があります。

今回の旅の主要な目的のひとつが、その薬膳スープを食べ歩くこと。
最近少しずつ増えているという香港家庭料理を提供するお店では、中華風のコーンクリームスープやふかひれスープなどとは別に、老火湯という、その日の薬膳スープがメニュウに載っています。

IMG_20170710_202008.jpg

↑例えばこの日、らんぷ店主たちは一人分ずつの白い器(それでもラーメン鉢ぐらいの大きさはゆうにありました)でオーダーしましたが、
お隣の若いカップルにテーブルには、かなり大きな「壺」になみなみと入ったスープが鎮座し、
何度もスープをおかわりしていました。
ベースは豚のスペアリブ(骨の方が多め)、それに杏仁、冬瓜などが入っていました。
穏やかで深みのある、素材の旨みを十分に煮出した味わいでした。

10数種類もの薬膳スープがメニュウにある専門店にも行きました。

IMG_20170711_193315.jpg

IMG_20170711_193302.jpg

↑↑それぞれ、スッポンや牛をベースに、杜仲など煎じ薬に使うような生薬や、食材でもある山薬(山芋の乾燥させたもの)やクコなどを組み合わせて、じっくりと蒸してスープを作ります。
具は食べても食べなくても良し(生薬などは食べられないものも多いです)、煮出したスープが主役です。

IMG_20170711_201140.jpg

↑これは店頭にあった薬膳スープのメニュウ。

勿論、スープだけでなく野菜や肉や魚介の一品料理や炒飯、焼きそばなどのメニュウもあります。
このお店も繁華街から少し外れた、こじんまりとしたお店で、地元の家族連れやカップルが気張らず晩ごはんをと言う感じで訪れていました。

モノによってはかすかな生薬の個性的な香りがありましたが、どのスープも、じっくり時間をかけて素材の旨みと薬効を引き出した、強い味ではないのに深みがあって、香港の暑い夏(とはいえ飲食店は大抵、きついぐらいの冷房ですが(笑))でもするするとお腹に収まるスープで、日中歩き回って疲れた体に沁みわたりました。

藍布の養生ランチのスープも、こうありたいものです。


スポンサーサイト
2017-07-23

香港旅行記:2

7月10日~13日に行ってきた、漢方(中医学)薬膳研修胃袋旅行覚え書きです。

今回は、生鮮市場のお話。

高層ビルがひしめく超近代的過密都市な香港ですが、「街市(がいしい)」と呼ばれる公設市場が、
街のど真ん中にさりげなくあったりします。
一歩中に入れば、新鮮な野菜や魚介やそしてお肉さんたちが満載。
ディスプレイも日本とは一味も二味も違います。


IMG_20170712_080517.jpg
↑こちらは野菜。日本の八百屋さんのようにザルに一盛りずつと言うよりも、空芯菜・ブロッコリー・キャベツと言った種類ごとに綺麗に山積みされてることが多いように思います。
量り売りなのかな?流石に野菜は買ったことないので(;^ω^)
果物は、一斤幾らと言う感じですね。

IMG_20170712_075427.jpg
↑こちらは肉屋さん。日本と圧倒的に違うのは、生肉をショーケースに入れたりせずに、S字フックで吊り下げていること。
屋内とは言え、そんな冷房ガンガンでもないんですけど…。
でも、お肉も新鮮と言うか、ドリップひとつ垂れていません。
モモとかムネとか肩ロースとか、部位と量と切り方を指定して、その場で切って貰うようです。
「こっちを300g、炒め物用に薄切りにして、あっちはトンカツ用に3枚お願い」こんな感じなんでしょうか。

お次はちょっとギョッとされるかもしれません(^^;


IMG_20170712_075330.jpg

別の肉屋さんの前にごろんとあおむけに横たわってた豚さん…。
どうも、傷みやすい内臓を先に取ったもののようです。
肩ロースやスペアリブや豚足や豚耳は、これから解体ですね。
因みに、香港のお粥屋さんの定番メニュウに「状元及第粥」と言う、豚の臓物色々を入れた滋養たっぷりのお粥があります。
この豚さんの内臓はそのころすでに粥になって煮込まれていたのかも(笑)

因みに、前を通っても特に生臭いとか血の臭いがするとかいうことは全くありませんでした。

IMG_20170712_080532.jpg
↑最後は、魚屋さんです。
香港は海鮮料理も豊富で、街市にも肉屋と並んで必ず魚介を扱う店があります。
面白いのが、この写真のちょっと奥(左)に見える白っぽいもの、魚の浮袋を必ず目立つようにディスプレイしているところ。
小さい風船のようにぷっくり膨らんでいます。
魚の浮袋も重要な食材のようです。
糖水と言う伝統的なスイーツ(おしるこや善哉のようなもので、具材組み合わせにより多様なバリエーションがある)にも、この浮袋を使うレシピがあるみたいです。

香港のスーパーにもパック詰めされた肉などがない訳ではないですが、
街なかの便利なところにこんな市場があれば、新鮮な肉や魚を必要な分だけ買えていいですよね。
因みに聞きかじりの知識ですが、香港(広東語)には「生猛(サーンマーン)」という、食べものの新鮮な様を表す言葉があるそうです。新鮮、て言うよりも勢いのある表現ですね。
まさに肉も魚も野菜も、今の今まで生きてましたっ、と言う感じがします。
そういう命たちをいただいて、自分の血肉にしているのだなと自然と感じられる、香港の街市歩きでした。




2017-07-22

香港旅行記:1

谷町らんぷのころはブログもほとんど書いていなくて、
アジア胃袋旅行のあとはリアルなアルバムを作ってご来店のお客様に楽しんでいただいたものでした。
今回、2017年7月10日~13日の香港「漢方・中医学薬膳研修胃袋旅行」、
大変にぼちぼちペースですが、短いながらも盛りだくさんな旅のアルバム、少しずつこちらにアップして行きますね。
勿論リアルな土産話は是非、奈良きたまちの藍布のカウンター越しにて。


IMG_20170712_140245.jpg

香港は亜熱帯ですが、7月のこの時期、徐々に亜熱帯化している(笑)日本とほぼ同じぐらいの気温&湿度だったような気がします。
台風シーズンなので雨の心配をしていましたが、旅行中は幸い天気が崩れることもありませんでした。
その代わり、晴れるととにかく陽射しが強い!体力も消耗します。
そんな中、街歩きの心強い味方がコンビニや駅ナカのショップ、街の路面店で見つけた「薬膳ドリンク」たちでした。

IMG_20170710_230620.jpg
↑アミガサタケと白キクラゲとココナッツミルクのジュース。

味わいはまるっきりココナッツミルク味。白キクラゲの細かいのが結構沢山入っています。
材料はいずれも肺・呼吸器・お肌を潤すまさにラベルの通り「滋陰養顏(潤い成分を補って美容に効く)」の効能が期待できそうなものばかり。
ココナッツ好きな人なら「美味しい!」ってゴクゴクいけちゃう味です(^^♪

IMG_20170712_214402.jpg
↑コンビニやスーパーで見つけた、薬膳食材入りのドリンク。
うっかり裏の原材料の写真を撮り損ねてしまったのですが、左は解毒、デトックスがメイン、中央は身体にこもった熱をとり潤い補給するタイプ、右は胃腸の消化を助けるタイプの食薬をブレンドしたものです。
左と中央が、ほのかに漢方薬が入ってるかなー、と言う感じで、甘みもほんのり。
右は甘酸っぱいジュースと言う感じでした。

こうしたジュース類を一本ずつ、ドリンク用の保冷バッグに入れて街歩きのお供に。
信号待ちや、立ち止まってちょっと地図確認と言うタイミングでちょこちょこ飲んでいました。
らんぷ店主は清涼飲料水を飲むことって滅多になくて、普段は外出時に携帯するのは水か無糖のお茶ですが、
これらのジュース・ドリンク類は、不思議と甘ったるさを感じませんでした。

日本のコンビニでも最近は、チアシード入りとか、ヒゲ入りのコーン茶とか見かけるようになりましたが、
こうした薬膳食材入りのドリンクなんかも採り入れてくれると嬉しいですよね(^^♪







2017-07-14

帰国しました

明日15日までお休みをいただいております。

香港の研修旅行からは無事帰国いたしました。

IMG_20170712_140245.jpg


初日に行った地元のデパートで漢方食薬フェアをやっていたり、
コンビニや駅ナカのショップで漢方食材を使った健康ドリンクが気軽に買えたり(若干、生薬の独特な香りがあるものもありますが、ほとんどはジュースのように気軽に飲めます)、
お昼の定食についているスープが、やはり季節の養生となる食薬をじっくり煮込んだものだったり、
気をつけて見ると至る所に薬食同源が根付いている街でした。
暑さと湿気は相当なものでしたが、お陰様でハードスケジュールも無事にこなして、
色々刺激を受けて帰ってきました。
少しずつのペースですが、藍布のランチやスイーツに活かして行きたいと思います。

おいおい、旅行記もアップして行きますね。

↓街歩きのお供にした、漢方食材を使ったドリンクです。
日本のコンビニにも売ってたらいいのになぁ。
IMG_20170712_214402.jpg
2016-03-02

月初めの連休を

いただいております。

昨日は、野暮用で大阪へ。

奈良から大阪に行くと、昔住んでいたころは当たり前の景色だったものが、
随分と違って感じられるものです。

その一つ、飲食店舗の密集度。
ま、飲食に限らずお店やビルや人の密集度も、ですが。

そんなわけで、たまの用事で大阪に出た折には、
ランチは何食べよう、おやつは何処で、と言うのが行きの電車での最大の関心事(笑)。


で、昨日は、タイ料理のファミレスのようなお店で、
こんな「3月限定のランチセット」を。
160301_1242~01
カピ炒飯と、ケーンソムクンのセット。

カピとは、海老の発酵調味料、エビ味噌です。
中国では蝦醤とも言います。
一種独特な香りが、炒めると旨みに代わります。
その旨みをお米に絡めた炒飯、上に並んだ叉焼やパクチーやキュウリなどの刻んだのを、混ぜ混ぜして、
マナオと言う小さなライムも絞って、いただきます。

ケーンソムクンは、エビ入りのすっぱ辛いスープ。
トムヤムクンと似ていますが、少し違います。

食後にプチデザートとコーヒー。
一口サイズのタロイモケーキでした。
160301_1302~01


エビは足腰を温める食材。
昨日の寒波逆戻りな一日には、丁度良かったです。
お蔭でそのあとのあちこちまわるのにも、寒い思いをせずに元気に用をこなせました。

そして、午後の用事が一段落したところで、
今度は韓国の伝統喫茶で、こんなおやつタイムを。

160301_1538~01
カボチャのおしること、生姜茶のセットです。
黄色いカボチャ汁粉に浮いているのは塩昆布みたいですが、これは韓国のお餅。
そこに小豆餡が沈んでいて、カボチャだけだと軽い塩味ですが、小豆餡を混ぜることで甘くなります。

生姜茶は、生姜の千切りがカップの底に沈んでいて、おそらく蜂蜜漬けなどにしたものらしく、
それも美味しくいただきました。

結局、店を離れてもこてこてアジアな一日でしたが、
外で美味しく楽しくいただいたものは、また明日への活力に(^^♪





プロフィール

らんぷ店主

Author:らんぷ店主
アジアのお母さんの味に東洋医学のエスプリを混ぜた、アジア薬膳料理屋を奈良きたまちの古民家で展開。
「あじあの薬膳おばんざい 藍布(らんぷ)」
火曜・水曜定休
奈良市法蓮町1232
℡ 0742-27-1027

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ