2013-06-16

西太后なパン

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と言うタイトルは、まあ、冗談で。

度々書いているように、らんぷ店主は基本コメっこですが、たまーに、美味しいパンを楽しむこともあります。
ちょいと洒落たブーランジュリーで買うなら天然酵母のハード系ナッツどっさりパン、が好みですが、写真はパ○コ超熟イングリッシュ○フィン(無意味な伏字)。

これ、スーパーで売ってる袋入りのパンの中では数少ないお気に入りでして。

コメは水を加えて炊きますが、パンはオーブンで水分を飛ばして焼き上げます。
だから、パンを食べるときには米飯よりずっと水分が必要。
それだけならいいのですが、裕次郎が「嵐を呼ぶ男」であるのと等しくパンは「油脂を呼ぶ食品」なのです(なにゆうとんねん)。

パンを美味しく食べるには、バター、チーズ、オリーブオイルなどなど、油っ気が欠かせません。
何も付けなくても美味しいわ、という類のパンには既に相当量の油脂が製造時に使われています。
クロワッサンとか、デニッシュとかね。
因みにインドの「ナン」も、作るところ見てたら「見なきゃ良かった…」ってぐらい、オイルふんだんに入れてます。

と、なんかぐだぐだ書いていますが、要するに、パンを食べるときはもう、そういうもんだと割り切って、オイリーでヘヴィなこってり感を楽しむのが上策かと。
だから、たまーに、なんです。らんぷ店主の場合はね。

で、写真のマフィンにトッピングしているのは「芝麻醤(ツーマージャン)」という中国の練りゴマと、蜂蜜。
マフィンは前もって軽くトーストしてますから、これ合体させて練りゴマがとろりとなったあたりでガブリと行くと、濃厚でうまーーーーーい。

真偽のほどは定かではありませんが、かの西太后は黒ごまと胡桃とをすりつぶして蜂蜜を合わせたものを常食していたそうで、還暦を過ぎてもお肌つやつや黒髪サラサラ、だったとか。

黒ごまに胡桃はどちらも老化に関わる腎を補う、今で言うアンチエイジングに役立つ食材。
蜂蜜も、気血を補う滋養食品です。

それから、らんぷ店主はこのブログでも藍布のカウンターでも「小麦製品であるパンは体を冷やします。」と再三言っています。
と、いうことは、「熱中症に注意いいいっ!」な今の時期、パンや麺を食べる回数を少し増やすのは、極めて季節の養生理論に適っている、とも言えますね。
とは言っても、三食とも粉モノというのはやはりバランスが良くないので、朝のパン食がスタンダードな方は、お昼は米飯、と言う風に調整されることをおススメします。

それにしても、この西太后マフィン(←怒られそう)、あっさり2セット完食。
ふわふわパン(たいてい、トランス脂肪酸含有)の魔力は怖いものです。











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2013-03-28

ハトムギって、こんなの

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ちょっと、サイズが判りにくかったですね、この写真じゃ。

ハトムギ、米と小豆の間ぐらいでしょうか。
コロンと丸くて、真ん中に薄茶の溝がついてます。

ハトムギと言われても、ハトムギ茶しか思い浮かばない、と言う方も多いでしょうか。
これが中華圏の国々や東南アジアにいくと、ごくポピュラーなスイーツの材料となります。

らんぷ店主がまだ20代で、アジアごはんは「まあ、趣味として好き」ぐらいなレベルだったころに、ラオスで働く友人からいきなり、見たこともない白いツブツブがぎっしり詰まった小袋が国際郵便で送られてきまして、「日本語でなんていうものか判らないけど、こちらではデザートにして食べます。」とのこと。
で、ナニなのか判らないままに、手紙に書かれたかなりアバウトな料理法の通り、とにかく食べられる状態になるまで煮て甘くして、ココナッツミルク(当時はまだ結構高価だった)かけて食べました。

それから数年後、台湾を旅しているとき、市場の穀物売り場の片隅であの、ラオスの白いツブツブ発見!!
少量買うとともに、そこに書かれている商品名をメモし、帰国後に辞典で調べたら、それがハトムギだったのです。

冗長な思い出話におつきあいいただき恐縮でしたが、そんな訳でらんぷ店主にとってはタピオカと等しく南国デザートに使えるアイテムとなり、のちに大阪の谷町で藍布を始めてからもデザートにちょくちょく使っていました。

そのころから、ハトムギはお肌にいい、という話はなんとなく聞いていましたが、その本当の意味が判ってきたのは漢方をきちんと学び始めてから。

ハトムギは、ヨクイニンと呼び方を変えれば立派な生薬です。
体の中に澱んでいる水分を排出したり、膿を出したりする働きがあり、その結果として、リウマチなどの関節痛や皮膚トラブルの解消につながります。
清熱作用もあり、なるほど高温多湿の東南アジアで好まれてきたのだなあと納得。
むくみが気になるひと、雨の日や湿度の高い日に眩暈や頭痛など調子が悪くなるひとにはぜひともおススメしたい、薬食同源アイテムです。

ハトムギ茶は、焙じてあるため、上記のような働きは残念ながらあまり期待できないそうです。
お茶用でないハトムギは、健康食品の店か、南京町など中国の食材を扱う店で入手できます。
外皮が硬いため、一晩ぐらい水につけてから使うことをおススメします。
漬け汁も、薬効があるのでそのまま使います。

さて、普段のごはんにどう使うか。

一番簡単なのは、先週の藍布のランチでお出ししてたみたいに、白米に混ぜる方法。
目安としては、白米一合につき、ハトムギ大さじ1の割合で。
ハトムギだけ、適量の水に一晩漬けて置きます。
翌日、洗った米に戻し汁ごと加えて水加減して、炊飯器のスイッチ・オン。
これだとどんなおかずでも合わせやすいですね。

ハトムギをしっかり味わうには、やっぱりスイーツ。
ちょうど今週の藍布ランチに登場してます。
適量を一晩水に漬けておいたら、漬け汁にさらに水を足して、もち米のココナッツミルクのときみたいに柔らかくなるまで煮ます。
好みの甘さにして、ココナッツミルクをかける。
藍布でやってるように小豆と合わせても美味しいですよ。
小豆にも身体の水を捌く働きがありますしね。

春色の服に着替える前に、身体の方も澱んだ水をキレイに出して、軽やかにしときましょう。

そうそう、上に書いたように熱を取る作用もあるということは、冷え性のひとが常食する場合には、他に生姜やシナモンなど体を温めるものをあわせて摂るなど少し注意が必要ということでもあります。

そうそう、実はサラダの具材にしても面白いんです。
今はまだ桜もボチボチ開花…って段階だけど、それがサワヤカな新緑の葉桜になる頃、ハトムギ使ったサラダなんかお出ししていこうかなあ、と思ったりしています。



2013-02-22

冷え性貧血の酒飲みにはコレ♪

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谷町では夜の営業もしていたしアルコールも扱ってたんですが、これはメニュウに載せてませんでした。
というか、多分これ、谷町の店閉めて漢方の勉強ちゃんとするようになってからかなあ、考えたの。

とまあ、いい加減な記憶なんですが。
薬効はあらたかです。かなりの確率であったまります。
お酒飲めるひとならおススメ、スパイス入りホットワイン。

らんぷ店主は出稼ぎ時代、深夜勤務で厨房入ってたことがあって、冬場に午前様で帰宅すると、いくら大阪ど真ん中でも無人の安アパートは冷え冷え。
急いで暖房つけるとともに、湯飲み茶碗に赤ワインとハチミツ、シナモンとジンジャーのパウダー入れてレンジでチン。
狭い部屋があったまる頃には、お腹の中からもじんわりぬくぬくして、布団に入るまで持続したものです。

材料と作り方はほんと上に書いたとおり。
加熱するとワインて酸味が立つので、必ず甘みを加えます。
ハチミツの他、黒砂糖やきび砂糖でも。
シナモンとジンジャーはいずれもほんのちょっぴりで結構。
そして最後のコツ。
とっておきのAOCワインなんか使っちゃダメダメ。
ワンコインかそれ以下の、やっすーーいもので、是非。
高いのは勿体無い、というのもありますが、それよりも、「安もんで作った方が何故か旨い」のです(実験済み)。

薬膳的に解釈すると、
酒は、適量を飲んだ場合は(←ここポイントね)血行を良くして体を温めます。但し、ビールは除く。
シナモン・ジンジャーは今まで何度も「あっためアイテム」として登場済みですね。
ハチミツや黒砂糖は気血を補います。
また酒類の中でも赤ワインは血を補うとされています。
今回の写真では、クコの実も入れて、更に補血効果を狙ってます。
乾いたまんま放り込んでも、加熱してる間にふっくら戻ります。

お買い得のワイン、抜栓して飲んでみたらイマイチだなあ、というのがあったら、このレシピ試してみてください(但し、赤に限る)。
ほんのり甘くてあったかくて飲みやすーいドリンクだけど、一杯限りにしておくのが、薬膳的見地からはおススメかと。







2011-12-19

温中散寒ドリンク2種

温中→体の中を温める、散寒→文字通り、寒さを散らす。
とにかくあったまりたい!、と言うときにらんぷ店主が作るドリンクです。

まずは、昼間向き。

紅花と乾燥ショウガ入りの紅茶です。

紅花は生薬としても使われます。
体の隅々の血の巡りを浴するので、手先足先の冷えに働きます。
ショウガは、おろしショウガでもジンジャーパウダーでも良いのですが、
生のショウガを薄くスライスして天日でカラカラに乾燥させたものをポットに2~3片入れると、温まり方が一段違います。

らんぷ店主はたいていノンシュガーで飲みますが、甘みが欲しいときにはキビ砂糖か黒砂糖を少し。

次は、夜遅くに帰宅したときの一杯、或いはナイトキャップに。

スパイス入りホットワインです。
漢字で書いたら桂枝生姜紅葡萄酒、ってとこでしょうか。

こちらはシナモンとジンジャー(いずれも粉末)を入れます。
そして蜂蜜を、好みの量。
温めると酸味が立つので、ある程度しっかり甘みがあったほうが美味しいのです。
ワインは、赤の辛口であればなんでも。
しいて言うなら高級ワインでなく、デイリーワインと言われるお気軽なものの方が何故か合います。
ま、日本酒も大吟醸とかは熱燗にしませんしね。


小鍋でガス火にかけるのがベターですが、疲れてるし後でワインに染まった鍋洗うの億劫だし、というときには全部湯飲み茶碗に入れてレンジでチン、でもいいです。
スパイス類が完全には溶けないので、スプーンなどでかき混ぜながら熱いうちにどうぞ。
(でもイッキ飲みはやめてね。アルコール分は飛ばしてないから)

昼のも夜のも、今気付いたらどっちも紅い飲み物ですね。

これに湯たんぽとひざ掛けで、節電の冬も乗り切りたいところ…です。





2011-10-15

薬膳おばんざいランチ

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補血に勤しんでいるらんぷ店主です。
写真は今日の昼ご飯。
お品書きは以下の通り。

ニラたっぷりと豚レバーのナンプラー炒め
レンコンと塩豚のポトフ
炒り大豆と黒米入りごはん
トマトと黒豆水煮
カブの塩麹漬け


ニラレバは前回の記事でご紹介しましたね。
実はこれ、食べる際に作ったものはご飯と、あとトマト切っただけでして、後は作り置いていたものです。

漬物とかポトフとか、食べるときにイチから作ってたんじゃらんぷ店主も身がもちません。
今日もこれから出稼ぎに行かなあかんのに(笑)。

ここ2~3日の間に作ってたものを取り合わせてみたら、それなりに「補気補血」の定食スタイルになりました。
これにひとくちデザートがついてたら、「あじあの薬膳おばんざい・藍布」のランチメニュウとしては、まずますなんだけどなあ。

ひとつずつご紹介していきますね。

プロフィール

らんぷ店主

Author:らんぷ店主
アジアのお母さんの味に東洋医学のエスプリを混ぜた、アジア薬膳料理屋を奈良きたまちの古民家で展開。
「あじあの薬膳おばんざい 藍布(らんぷ)」
火曜・水曜定休
奈良市法蓮町1232
℡ 0742-27-1027

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